■ M J s t y l e ■
- The Trial -
Santa Barbara County Courthouse

罪状認否  公判前審理  初公判  冒頭陳述  検察側提示  弁護側提示  検察側再提示  判決審議注意事項審議  最終弁論  判決審議  判決

▼ Last

04.01.16(金)

罪状認否



ティト・ジャーメイン
ジャネット

■20分遅刻、メルビル判事より口頭注意
■マイケル、起訴事実を全面的に否認。2時間後退廷
04.04.30(金)

罪状認否−2


父・母
ジャッキー・ランディ
リビー

■マイケル、大陪審による起訴決定について改めての罪状認否。全面無罪主張
■新主任弁護士・メゼロウ氏 初同行

04.08.16(月)

公判前審理−1


父・母
ジャッキー・ジャーメイン・ランディ
リビー・ラトーヤ・ジャネット

■スネドン検事、ミラー探偵事務所への家宅捜索の不法性に関して証言
04.09.17(金)

公判前審理−2



ジャッキー・ジャーメイン・ランディ
リビー・ラトーヤ・ジャネット

■G母、マイケルの本件の前任弁護士ギャラゴスと探偵ミラーとの関係既知について曖昧に濁す
■メゼロウ弁護士、G母を訴訟について長けている人物であると糾弾

05.01.31(月)

初公判開始


※ 身内入廷不認可
■陪審員の選任手続き開始。3日間の予定
■召集されたサンタバーバラ住民750名から最終的に12名に絞り込む
05.02.01(火)

一次選出終了


※ 身内入廷不認可
■陪審員の選任手続きの続き
■しかし、メルビル判事は突然「充分な数の候補が得られた」とし、午後・翌日の予定分を打ち切る
05.02.14(月)

陪審員選任手続


※ 身内入廷不認可
■113名の陪審員候補者が出廷
■弁護側・検察側双方の証人リスト掲載の約400名と候補者との関係性有無をチェック
05.02.15(火)〜16(水)

緊急入院


 見舞(確認分)
父・母
ジャーメイン・ランディ
ジャネット

■マイケル、車中で体調を崩しマリアン医療センターへ搬送・入院。インフルエンザと診断
■選任手続きの続きは22日(火)に延期
05.02.22(火)

陪審員選任手続


※ 身内入廷不認可
■メルビル判事、2度の公判延期は弁護側の作意ではない旨を法廷内で明言
■陪審員候補者がさらに絞り込まれる
05.02.23(水)

陪審員決定


※ 身内入廷不認可
■メルビル判事、昼前に陪審員の決定を宣言
男性4名・女性8名で、白人7名・ヒスパニック系4名・アジア系1名。黒人は1名もおらず
05.02.24(木)

補欠陪審員決定


※ 身内入廷不認可
■弁護側・検察側とも4名ずつ・計8名の補欠陪審員を選出、決定
男女4名ずつで、白人6名・ヒスパニック系1名・黒人1名
05.02.25(金)

各動議決定


※ 身内入廷不認可
■G家族の訴訟歴は持込可,ただしG少年の万引きの件は不可
■DA&SB検察忌避不可、再捜査も公判地変更もならず
■翌土曜はメゼロウ弁護士&スネドン検事が、JCペニーデパート訴訟時のG母の元弁護士秘書に聴取予定
■検察側は検察側はLWMJを持込可,弁護側はTake2持込不可

05.02.28(月)

冒頭陳述−1



ジャーメイン

■スネドン検事、マイケルの元側近タイソンがG少年へ「マイケルはお前たち家族を消せる」等と脅し、マイケルが人を使い家族をブラジルへ拉致しようとした等と主張
■メゼロウ弁護士は「G少年の家族は詐欺師」とし、寄付金の個人的道楽転用や、虐待や拉致が行なわれたとする時期の不自然さを具体ケースで示した
05.03.01(火)

冒頭陳述−2
(検)
マーティン・バシール



ジャッキー

■メゼロウ弁護士、G少年のネバランでの不品行な行為の数々を暴露。虐待したとされる時期の不自然さ,執拗な家宅捜索の末にも一切の証拠は未検出である事などを指摘
■LWMJが上映されバシールが証言台に立つも、ジャーナリストの守秘権等を理由に約30回証言拒否
05.03.02(水)

(検)
アン・マリー・カイト



ジャッキー

■03.02.09〜15のみMJ広報担当だったアン・マリー・カイトは、元MJスタッフのウィスナー,コニッツァー,バッカーマン,シャフェルらがマイケルに対し大金横領の陰謀を企てていたと述べた。さらに、コニッツァーがマイケル所有の版権カタログの権利を奪うべく暗躍していることをソニー幹部から聞いたと証言
05.03.03(木)

(検)
SB捜査官
G姉証言



ジャッキー

■ネバラン家宅捜査時に撮影された内部ビデオ映像が流され、その撮影者であるSB捜査官が証言台へ。
■G姉、マイケルと弟(G少年)が一緒に飲酒していたこと,ビデオでのマイケル賞賛を強制されたこと等を証言
05.03.04(金)

(検)
G姉証言&反対尋問



ジャーメイン
ラトーヤ

■Take2を撮ったモスレヒ氏が2月20日(虐待したとされる期間内)に撮影したビデオが流される。G家族の笑いと涙の伴う65分間のマイケル賞賛映像。なんとこれは検察側からの「賞賛の強要」の証拠物。
■G姉、反対尋問で「判らない」「憶えてない」を多発し、LAの児童福祉局やSB捜査官の尋問などで「一部」嘘をついたと認めた。(※ 信憑性全体に大問題)
05.03.07(月)

(検)
G姉反対尋問
G弟証言


父・母
ジャーメイン

■探偵ミラーによる録音テープが流され、そこでもG家族はマイケル賞賛
■G姉、先週末の尋問でJCペニーデパートの件での偽証が明らかに。
■G弟、プリンス君が寝てるそばでアダルトサイトを見せられたと証言
05.03.08(火)

(検)
G弟反対尋問


父・母
ジャーメイン

■G弟、自分と兄に見せられたと主張するアダルト誌(青年誌)は、彼らがネバランを去った数ヶ月も後に発行されたものだとメズロウ弁護士が指摘。これは、大陪審で大捏造が行なわれた証拠にも今後なり得る
■G弟による虐待証言が、カッツ精神科医,SB捜査官,大陪審,前日の検察側尋問とで全て内容が食い違うことをメゼロウ弁護士が指摘、認めさせる
05.03.09(水)

(検)
G弟反対尋問
G少年証言


父・母
ティト

■G弟、ビデオの中で「お父さん」と賞賛しているのはマイケルの事ではなく義父ジェイの事だと述べる
■G少年、「マイケルは自分が入院していた時何もしてくれず、ジョージ・ロペスの方が親身だった」と述べ、最後の方ではマイクを通して法廷中に聞こえるアクビをし「枕がほしい」と冗談を言う
05.03.10(木)

腰痛遅刻
−再逮捕危機−
(検)
G少年反対尋問


父・母
ジャーメイン

■早朝5:15ごろ自宅で転倒し喀血するほど肺と腰を傷めたマイケル、サンタイネスヴァレー・コテージ病院へ搬送。だがメルビル判事は、1時間以内の出廷が適わなければ再逮捕&保釈金没収と宣告。猛スピードで駆けつけるも数分遅れたが結局メルビルは不問に伏した
■G少年はフェルドマン弁護士と会った後もネバランへ数回訪問したと認める
■G少年、「他の有名人の方がもっと色々な事をしてくれた」と放言
05.03.14(月)

(検)
G少年反対尋問


父・母
ジャッキー・ティト

■G少年、最後にネバラン訪問した後に通学先の校長から虐待の有無を2度問われ、2度とも否定したことを認めた。学校では相当の問題児だったと約9名の教師が証言。
■前日、G少年の元にスネドン検事らが打合せに訪問したことを認める
■G少年からマイケルへ宛てた感謝の手紙多数が披露された
■メゼロウ弁護士、G少年が虐待時期や酒量を証言変更してゆくさまを「君の話は大きくなるばかりだ」と強く非難
05.03.15(火)

(検)
G少年反対尋問
SB捜査官



■G少年、18歳まで民事起訴権利を持続できる事,今回の勝訴が民事勝訴に結びつく事を「知らない」とし、民事訴訟に関して家族間での話し合いを持ったことは無いと返答。ネバランでは最後まで何も気づかず幸せだったが今ではマイケルは世界で一番クールな人という賞賛に値しないと述べる
■SB捜査官コベール、雑誌を押収する時にそれを他の誰も見ていないと認める。捜査時にG少年は「自慰行為をしないと女の子をレイプすることになる」の台詞を祖母が話したと証言したがマイケルの名前は出ずじまいだった事,5回虐待を受けたのは賞賛ビデオ撮影前及び児童福祉局の調査前だとG少年が語ったことを認める
05.03.16(水)

(検)
SB捜査官


父・母
■複数のSB捜査官による証言&反対尋問。
■あるSB捜査官は、G少年がマイケルに宛てたカードを押収したことを認めた。その内容はマイケルの新しい携帯番号を尋くもので、親愛の情を示した文章とG少年の署名入り。
■他の捜査官は、押収した「アダルト誌」の一部はいわゆるアート本で作者本人の寄贈物であることを認識してなかったと認める
■マイケルは自らの所有物に対し、知人やファンからの膨大な贈呈,ネバラン出入者の持ち込み等の全てを把握し管理している訳ではない旨、メゼロウ弁護士が主張
05.03.17(木)

(検)
元家政婦



■91〜03年までネバランで家政婦だったキキ・フォーニアは、「マイケルが未成年者にアルコールを与える姿は見た事がない」と証言。
ネバランでのG兄弟が日を追うごとに乱暴になっていった様子を克明に語り、彼らが与えられた部屋はネバランを離れるまで使われた形跡があったとし、G少年の証言に矛盾が判明。
05.03.21(月)

腰痛悪化
(検)
SB捜査官反対尋問


父・母
ジャッキー

■入廷後すぐ医師・キャサ母・メズロウ弁護士を伴い退出、45分間の処置休憩後法廷へ戻る。その間メルビル判事は医師から別室で聴取。本件でのお咎め無し
■SB捜査官への反対尋問の続きで、電話モニターシステムは監禁行為を裏づけるどころか逆に、広大な敷地での子供の身の安全(誘拐)を憂慮しての物という可能性を推慮していなかったと返答
■マイケルの自家用機に15〜25回ほど同乗したスチュワーデスの証言で、ダイエットコーク缶に白ワインを入れマイケルに出すのが通常で、時にはグラスでジン,ウオッカ,テキーラを出した事もあるが、子供たちが呑む姿は見たことがないと述べる
05.03.22(火)

(検)
ルイス・ポランカー


父・母
ジャッキー

<午前で終了>
■マサダ経営のクラブ関係者でコメディアンのポランカーは今もG家族の友を自称。寄付金を渡したG母には無干渉・同G実父へは守銭奴な印象を述べるが、実際は2度ともG母の実母の口座振込であり、G実父は寄付金に無関係
■LWMJから数週間後TELでG母から盗聴と監禁の恐れを聞き自分の弁護士に話したと述べるも、SBシェリフへの供述時には、G母は監禁被害妄想癖があり 子供達はいつも芝居がかっていて、G家族を奇妙・奇人と述べていた
■同供述では、マサダのことを「病的な嘘つき」と述べたことも認める
05.03.23(水)

アダルト誌提示
(検)
SB捜査官



■押収したPCデータ持込認可の検察側要請をメルビル判事却下。
■スネドン検事により押収物のアダルト誌(青年誌)がスクリーンに映され解説
■反対尋問では、家宅捜査の前あるいは最中の、指紋及びDNA鑑定を始めとした押収記録不備などを指摘
■SB捜査官ボナーは、どの押収物からもG少年ら家族のDNAが検出されなかったことを認める
05.03.24(木)

(検)
鑑定技術者,他


父・母
ジャッキー・マーロン

■SB鑑定技術者のリサ・ハーマン、寝室から押収した雑誌にG弟の指紋が検出されたと述べるが、当初は判定不可の結果だったと認める
■ハーマンの次に分析査定した州司法局の犯罪捜査官のチャーリン・マリー、「どれからもDNAは検出されなかった」と述べる
05.03.25(金)

アダルト誌提示
(検)
化学検査担当


父・母
■SBシェリフ化学検査専門家のティモシー・サックリフ、1年も放置した後の指紋検査では結果に影響があると認め、一部の指紋のラベル・タグ貼り間違いも認める
■法廷司書官のアリシア・アメロ、大陪審の証拠管理担当だったもう1人と共に、手袋をはめず証拠品を取り扱ったと認める
■指紋検査をしたうち1名は経験数日の訓練生・1名は専門外の捜査官と各々が認める
05.03.28(月)

過去容疑一部持込許可
(検)
ジョージ・ロペス


父・母
■過去容疑持込に関し協議の結果メルビル判事は「容疑行為やその準備行動にパターンを見い出せるような証言」を認可、元メイドの息子・チャンドラー母・元セキュリティ・元側近等を証人に認める
■コメディアンのジョージ・ロペス、自宅に置き忘れのG少年の財布を言われるままマサダのクラブへ送付した結果、マサダより 「中身が足りないと父親が文句を言ってる」と言われたことを発端に、G母ではなくG実父が金をせびる主犯だったと証言
05.03.29(火)

(検)
シンシア・アン・ベル
マサダ


父・母
■マイアミ→SBフライトに同乗した乗務員シンシア・アン・ベルは、自分がダイエットコーク缶にワインを入れる方法を考えたと述べ、マイケルの飲酒は乱気流へのひどい恐怖心の緩和のためと認識しているとした。それをG少年らに呑ませたり他不適切行為も見ていないと証言。一方、G少年は非常に無礼な態度に終始、G姉はニセIDを提示し飲酒していたと述べた。
■マサダ、G母でなくG実父を守銭奴とし、G母は匿名の寄付の申し出にも「友情と祈りだけが欲しい」と断わったと述べる
■マサダにもG母から監禁被害TELがあったが、ポランカー同様、1度も警察へ通報しなかったと認める。自身はマイケルとは面識がないと述べる
05.03.30(水)

(検)
スタン・カッツ
ウィリアム・デッカーマン


父・母
■精神科医スタン・カッツ、93年はテープ鑑定を依頼し今回もG家族を問診するよう紹介したフェルドマン弁護士からの報酬($4,800)を認め、「彼は当初より民事訴訟を準備していた」とSB捜査官に話したことも認める
「1少年がウソの性虐待を告発する事は非常に稀」と述べたが、まさしくその稀な判決が下った事件の鑑定を過去に担当していた事は伏せる
■マサダの紹介で当初3ケ月G家族の弁護士を務めたウィリアム・デッカーマンは、民事訴訟起訴成功報酬をフェルドマン弁護士と分配する同意書の存在を認める
G家族とは 「監禁期間」もマサダと共に4回会い、なのに1度も警察に通報しなかったと認める
05.04.01(金)

(検)
SB捜査官
ラリー・フェルドマン


父・母
■SB捜査官ジェフ・クラパキス、「総てのベッド関係の物を押収したが、G少年・G弟のDNAは見つからなかった」とし、寝室ドアやその周辺や酒瓶・グラス等の指紋の未検査を認める
■電話システム調査会社のジャック・グリーンは、ネバランの電話はどれも普通に911へ繋がるものであり、マイケル個人のも親機としてありふれたシステムと示唆。
■93年はチャンドラーの・今回はG家族の弁護士であるラリー・フェルドマンは、民事訴訟もくろみの件を完全否定。自分がスネドンに連絡したと述べる
刑事訴訟での有罪判決を利用すれば民事訴訟もラクに勝てることの大意は認めるも、メズロウ弁護士と激しい法論争を展開
05.04.04(月)

(検)
ヘース・サラス
ジェイソン・フランシア


父・母
■ネバランの元ハウスマネジャーのヘース・サラスは反対尋問で、G少年らがネバランで利用されてるとG母が発言した事も、G母がネバランに監禁された事も決してないと述べ、3人の少年らの飲酒を1度目撃したがマイケルの在不在は記憶にないとした
マイケルとG少年らに寝室へ酒を注文された件は、子供達にはソーダを運んだことを「いま思い出した」と証言を翻した
■過去容疑持込で唯一の本人証人のジェイソン・フランシアは、7歳の時「くすぐりゲーム」で局部に触れられたとし、10歳の時はショーツに100ドル札を押し込まれ、13歳の時はショーツの中に手を入れられたと涙ながらに述べた。
反対尋問で、93年・94年・04年のSB捜査官による聴取記録との照査がなされるも、ほぼ「憶えていない」で一貫した。
05.04.05(火)

(検)
クリス・カルマン
ブランカ・フランシア


父・母
■ジェイソン少年&母の弁護士のクリス・カルマン、94年の示談は 「マイケルは自身の不適切行為を認めない」・「示談金支払いはあくまで名誉とイメージ守護のため」との明記を容認したものである事を認める
■元メイドでジェイソン少年の母でもあるブランカ・フランシアは、マイケルとウェイド・ロブソンが一緒にシャワーに入っているのを目撃した等と述べたが、反対尋問でシャワーに人影がはっきり見えたわけでない等を認めた
ブランカ自身はネバランでは従業員間での孤立や窃盗、金銭面で地域や国税局とも問題を起こしている人物であることが明らかにされた
05.04.07(木)

(検)
ネバラン5
-うち2
(R.チャコーン/A.マクマナス)



ティト

■元ネバラン警備員 ラルフ・チャコーンは、過去チャンドラー少年への虐待行為を2度見たと証言。メゼロウ弁護士は反対尋問で、チャコーンら『ネバラン5』は94年にマイケルを不当解雇で訴え敗訴・逆告訴でも負け全員自己破産に追いやられた逆恨みであることを示唆、かつて周囲に「1度も虐待行為を目撃していない」と述べていた事を突きつけるも否定。
■元メイドのエイドリアン・マクマナスは、93年のチャンドラー少年の民事訴訟では「1度も目撃していない」と証言・今回は「当時目撃した」と証言したことで、どのみち偽証罪になり、自分の証言の信憑性を自ら破壊した。
05.04.08(金)

(検)
フィリップ・ルマルク



ティト

■夫婦で元シェフ(91年〜10ケ月間)だったフィリップ・ルマルクは、夜中にマイケルがマコーレーを不適切に触っていたと証言。反対尋問では、タブロイドに50万ドルで話を売る交渉をしていた仲介人から「マイケルの手がマコーレーのショーツの中に入っていたと君が話すなら50万ドル以上になる」と交渉されたことを認める。
05.04.11(月)

(検)
ボブ・ジョーンズ
チャンドラー母



ジャッキーティト

■元側近ボブ・ジョーンズは、著作した近日発行のマイケル関連本にあるという「93年フライト中にチャンドラー少年の頭を舐めた」という記述について実際の目撃を否定、検察を慌てさせる。共著のブラウンが書いた後でチェックする事になっていたとし「その部分は重要で、マイケルを大きく傷つけるだろう」という曖昧なメールを返していることを検察が指摘。
■共著のステイシー・ブラウンは、ボブの執筆指示の多くが曖昧だったと認め、故に2人の「頭を舐めた」の記述の信憑性は失墜。
■チャンドラー少年の母親 ジューン・チャンドラーは、93年当時に自宅や国内外のホテルで計40回ほど息子とマイケルが“お泊り”したと認めた。最初は拒否したがマイケルが涙で「信用できないの?」と抗議したため許可したと証言。その翌日から高価なプレゼントを多数もらったと述べる。
反対尋問では、民事訴訟で示談金を得た後にマイケルから逆告訴を受けていたと認める。元夫が検察長に「マイケルとの関係は素晴らしい。なぜなら息子は一生金の心配をする必要がないのだ」と述べていたことも認める。性虐待行為自体は1度も目撃した事がないと証言。
05.04.12(火)

(検)
G義父



ジャッキー

■G少年の義父・G母の現夫のジェイ・ジャクソンは、G少年がマイケルらとのマイアミ旅行のあと態度が粗暴に急変したので何らかの洗脳が行なわれたと証言。タブロイドから金をもらった事はないとした。
反対尋問で、フランク・タイソンに対しG家族のTake2出演料を要求したり、学費等援助を断わり金の要求をしたことを認める。また監禁されたとする期間に美容院で会ったG母と帰宅し、その間も誰にも助けを求めなかったと認める。
05.04.13(水)

(検)
G母証言



■G少年の母親 ジャネット・ジャクソンは福祉金詐欺と偽証罪に関しては検察捜査中につき13日に黙秘権が認められており、証言前にメルビル判事がその旨を説明。
■G母、息子への脅迫を避け安全のためにとマイケルからフロリダやブラジルに行くことやネバラン滞在を強要されたと主張。マイアミからのフライト中、マイケルがG少年の頭を舐めていたのを目撃したと泣きながら述べ、突然陪審員へ向き直り「私をジャッジしないで下さい」と懇願。
証言台でのG母は異常に感情的で、メルビル判事や検察からさえも注意を受けた。
05.04.14(木)

(検)
G母証言



■G母証言の続き。Take2は質問も返答も全てウィズナーが台本を書き強制したと証言、マイケルが息子の癌を治したという一説を言い落としたためG家族の国外追放を決定されたと述べる。 LA児童福祉局からの聴取時はマイケルのボディガード・アサフが同席し会話録音を強要、へたな事を言えば両親の命を取ると脅迫されたとした。
03年2月21日〜3月10日までタイソン・アメン・コニッツァー・ウィズナーらから監禁され、ビニー・アメンらに電話や行動をモニターされていたと証言。 しかし監禁されたとする期間中、パスポート等のため政府機関へ出向いたり買い物したり Laugh Factory等にも出かけたことを認める。
05.04.15(金)

(検)
G母反対尋問



■G母が訴えた前夫の家庭内暴力を 2000年に和解金を得たJCペニーデパートへの訴訟時には「ない」と宣誓した偽証と、今回「監禁された」とする時期にエステに通っていた事実がメゼロウ弁護士により提示され、これらをG母が認める
■G母、監禁実行犯とする元MJ側近タイソン氏への感謝の電話の録音テープを「捏造」,マイケル賞賛ビデオは「台本があった」と主張。しかしSB捜査時にはこのビデオ収録の件には全く言及していなかった
05.04.18(月)

(検)
G母反対尋問



■G母は、G少年の癌治療にマイケルは全く非協力的だったとし、ネバランでの輸血協力イベントは自分が主催したと述べた。
Laugh FactoryでのG少年への寄付のための口座から、医療費以外の目的で数千ドル引き出したと認める。また地元紙による寄付金についても医療費に全く使っていないとも認める。
クリス・タッカーからもらった車は、新車の置き場に困っての古い車だったと証言。
仲の良かったクリスの恋人アジャらに助けを求めなかったのは「気づいてくれたらと願っていた」と述べる。
マイケル陣営は色々な方法でG家族の国外追放を目論んでいたとし、SB捜査官の聴取に対してその1つの手段が“熱気球”であったと述べたことを認める。
05.04.19(火)

(検)
G母反対尋問
  G母実母証言
(のみ)


■JCペニーデパートで警備員に殴られたとした酷いアザの写真に関し、民事訴訟時は「すぐ写真を撮るため夫が連れてった」としており 昨日は「弁護士が」と変えていたが、弁護士の所へ行ったのは負傷時から1年後と認める。この民事での弁護士秘書に「このアザは元夫の暴力によるものだ」と述べたことを否定。
G少年への寄付活動の全てを知らなかったとし、寄付用口座から金を下ろしていたのは元夫の指示によるものだとした。
ポランカー、ロペス、ジェイ・レノらに金銭を要求したことは1度もないと証言
■G母の実母 マリア・ベンチュラは、G少年の性格がネバランから戻ってきたら乱暴に変わっていたと証言。家に投石する不審な男がいたと述べる。
■G少年の通う学校の事務員 マイケル・デイビーは、03年2月以降のG少年に特に変化はなく、元々が乱暴な問題児であったと証言。G少年とG弟の休学手続きはアメンがしたと述べる。
05.04.20(水)

(検)
ブライアン・バロン



<午前で終了>
■過去5年間、ネバランでセキュリティのバイト経験もあるブライアン・バロンは、2003年2月19日の引継ぎノートに「G少年たちをネバランから出すべからず」とあったと証言。
しかし反対尋問で、ネバランでは安全上の理由から「総ての子供は親の同行なくてはネバランからは去れない」という規則を設けている事と知っていたと認め、実際その引継ぎ時はG母不在であった
検察の直接尋問では、マイケルは規則に厳しく詳細にまで目を配る人であったと証言
05.04.21(木)

(検)
バロン反対尋問

未決動議確定



■ブライアン・バロンへの反対尋問でサンガー弁護士は、LWMJの放送日2月6日から数日間G家族がネバランにいたとする警備記録を示した。バロンはそれを認めるも、記入を誤る従業員が多いとも指摘。
02年にG母は1度しかネバラン訪問していないと述べていたが、クリス・タッカーとの数回の訪問が記録されていた。
03年2月12日にネバランからヘース・サラスの運転で脱出したとのG母の主張であったが、通常の手続きで退出したという記録があり、バロンも「何も特別なことはなかった」と証言。
家宅捜索後、ネバランでのバイトは不適切として辞めたが、その後SB捜査官からいわゆるスパイとしてバイト継続を要請されたが断わったという経緯を認める。
ネバラン従業員はみなバロンが現役の警察官と知っていたので、不法行為を見れば必ず報告するところだが1度も目撃していないと証言。
05.04.25(月)

一部予定証人決定

(検)
カシム・アブドル


父・母
■検察側の証人予定について、クリス・カーターは強盗事件により証言不可で取り消し、元旅行代理店員シンシア・モンゴメリーは訴追免責権つきでの証言許可、元妻デビー・ロウの証言はメルビル判事により制限つきで証言許可、Take2撮影者のハミッド・モスレヒについては突然この日に検察側が予定を持ち出した。
■ネバラン元セキュリティのカシム・アブドルは、マイケルとチャンドラー少年の水着が2つ並んでジャグジーのそばにあったと証言し、93年の大陪審の証言についてマイケル側から死の脅迫を受けていたと涙を流すが、当時その直後に自分の子供をネバランのパーティに連れて行ったという矛盾を認める。
05.04.26(火)

(検)
シンシア・モンゴメリ
ハミッド・モスレヒ


父・母
■元旅行代理店員シンシア・モンゴメリーは、G家族のブラジル行き航空券を片道分買うようマーク・シャフェルから指示を受けたが、規則のため自分の判断で往復を予約したと証言。この件でマイケルともG家族とも連絡をつけていないと認める。
客室乗務員のローレン・ウォレスから、マイケルから缶入りワインを所望されたと述べたが、同シンシア・ベルがそれは自分のアイデアだとの証言に矛盾。
03年11月20日のSB警察出頭時に用いた小型機についてマイケル側は別の航空会社を依頼したが、自分の判断でXtra Jetに予約したと認める。機内盗撮の指示やビデオ売買の関与を否定。マイケルからの訴訟や自分からの未払い訴訟の存在を認める。
■Take2撮影者ハミッド・モスレヒは、G家族の撮影日にG母はネバラン不在だったのでLAの自宅で合流する際、親なしに子供たちを外に出すことで警備員とモメたと証言。G母はこれ以上メディアに出たくないと乗り気でなかったと述べる。G家族を国外に出す必要があるとの旨をマーク・シャフェルが電話で話していたのを偶然聞いたと証言。
反対尋問で、モスレヒがマイケルへ未払い訴訟を起こしていると認める。
05.04.27(水)

(検)
ハミッド・モスレヒ
デビー・ロウ


父・母
ジャッキー

■昨日の続き。Take2撮影者ハミッド・モスレヒは、G家族やデビー・ロウの撮影に原稿は無かったと証言。Take2にG家族の場面が無かったのは締切に間に合わなかったためと述べる。撮影時、G家族の態度は、監禁・脅迫・不適切行為に悩み怖れている様子は全くなく、通報依頼も1度もなかったと証言。
LWMJ撮影時でもそばにいたモスレヒは、「あの編集方法ではマイケルの言動が違って伝えられてしまうと思った」と述べる。
昨日述べた未払い訴訟に関し、過去分30万ドルと、コニッツァー&ウィズナーによるTake2パーセンテージ契約のうち現在20万ドルまで受け取っていると認める。その契約をマイケルも知っているかは判らないとした。
■元妻デビー・ロウは、Take2の原稿は無かったと証言、質問メモはあったが見ることを断わったと述べる。「子供たちとの再会と、マイケルとまた親しくなれることを期待して出演依頼を受けた」と涙声で答える。子供とは離婚後45日毎に8時間の訪問権があったがこなせず、自ら権利を放棄したと述べる。
03年に元上司クライン医師がマーク・シャフェルとの電話を取り持ったとした。マイケルとも電話で話し「Bad Videoが近々放映されるので助けを借りたい。コニッツァーとウィズナーに協力してほしい」と頼まれ動揺したと証言。事態が収拾したら子供たちに会えるか尋くとマイケルはYesと答えたと述べる。 撮影前に秘密保持の同意書の解除を要求したのは「マイケルとその子供たちに対する発言を拘束するものだったから」とした。
05.04.28(木)

(検)
デビー・ロウ
A.J.フィンシルバー


父・母
ジャッキー

■陪審団入廷前に弁護団は、前日のデビーの証言を全記録から削除する要求の動議を提出。メルビル判事は「もう少し証言を聞いてから検討する」とした。
■昨日の続きでデビー・ロウは、マーク・シャフェル宅でのTake2の撮影には原稿はなく事前に内容の打合せも無かったと証言。シャフェルが自分やインタビュアーに対して別の言い回しを多々要求したが、視聴者の誤解を避けるためと認識していると述べる。
Take2撮影時は、マイケルを助けるためという目的以上に真実を話すということに熱心だったと述べる。
シャフェルが自分をやがてネバランに連れて行くと言っていたが、9ケ月連絡を取り続けてもネバランに行けなかったと証言。
シャフェル・ウィズナー・コニッツァーの3人は、マイケルを他ビジネス陣営から引き離して主導権を得ようとし、何度もマイケルに相談なくビジネスの決定をしていたので、マイケルに電話で忠告したと証言。彼らはTake2で何億もの金を作ろうとしている事にも気づいたと述べた。デビーへの出演料と偽り10万ドルを懐に入れた他にも、シャフェルはマイケルを利用し何億も儲けたと自らデビーに自慢げに話したと証言。ウィズナーとコニッツァーからはTake2撮影後に「これで我々の大きな計画もうまく行く」と言われたと述べる。彼らを直接咎めなかったのは、マイケルや子供たちを傷つけようとする動向の情報収集のためだったとした。
SB捜査官に依頼されてシャフェル・ウィズナー・Take2インタビュアーとの電話会話を録音したと認める。「捜査官に協力し、自分で何が起きているか見つけようとしていた」とし、JCペニーデパート訴訟の件も自力で調べていたと述べる。しかしSB捜査官との電話会話も録音されていたとは知らず、法廷内で検察を糾弾。
シャフェルがSB捜査官にデビーの車の電話番号を教えたとし、マイケルの情報をタブロイドにリークしていたのも彼だと証言。その情報を止めると言ってマイケルから報酬を得ていたかもと述べる。
■メゼロウ弁護士、朝に提出したデビー証言削除動議を取り下げるとメルビル判事に告げる。
■デビーの親権裁判担当弁護士 アイリス・ジョアン・フィンシルバーは、Take2での秘密保持の同意書の関係で撮影時は同席していたと述べ、デビーにシャフェルが「ネバランへ連れて行く」「子供たちに会える」と2度ほど話したのを聞いたと証言。
■各電話会社の担当者4名が電話記録について解説するも、マイケルは携帯電話を所持していないため、マイケルとの通話であるという立証不可。
05.04.29(金)

(検)
SB捜査官


父・母
■陪審団入廷前に、Take2インタビュアーのイアン・ドリューが証言台に立ち、03年にネバラン従業員からの電話で「G家族が夜中に逃げだした」と聞いた旨述べた。しかし“逃げた”という言葉だったかを曖昧にし、ジャーナリスト保護法を持ち出し反対尋問拒否を告げたので、メルビル判事は証人と認めず、正式証言に至らなかった
■SB捜査官ロシベル・スミスは、93年の家宅捜索で押収した2冊のアート本の表紙のみを陪審団に提示。ともに『Boys Will Be Boys』という書名の1冊は83年にそれを贈呈したファンの署名があり、もう1冊はマイケル自筆で 【少年達の顔に宿る幸せと喜びの真の精神を見てごらん。これこそ少年時代の精神‥‥ 僕が決して得られなかった、そしていつも夢に見ていた。この生活こそ僕の子供たちに送って欲しいものだ。MJ】と書き込みがあった。
反対尋問でサンガー弁護士が「この本は違法なものではありませんね?」と尋ね、スミスは「Yes」と答えて終わった。
05.05.02(月)

(検)
銀行マネジャー
SB捜査官



■Neverland Valley Entertainmentの口座がある銀行のマネジャー、ビバリー・ワグナーは、03年4月2日付で100万ドル・その1週間後に50万ドルを、もう1人の名義人マーク・シャフェルが引き下ろしたと証言。その使用目的とマイケルとの関連は証明されず。
■SB捜査官クレイグ・ボナーは、ほぼ1日かけてLWMJ放映後におけるフランク・アメン・シャフェル・G母・G義父・マイケルの弁護士・従業員らの間での電話記録を説明。しかしマイケル本人との関連は証明されず。
05.05.03(火)

(検)
財政分析家
SB捜査官



■SB捜査官による電話記録説明の続き。が、その会話内容もマイケル本人との関連も証明されず
■財政分析家ジョン・デュラス・オブライアンは、02年6月30日付貸借対照表とマイケルの会計担当からの非公式メモにより、1億3千万ドルの資産に対し4億5千万ドルの債務があるとした。
反対尋問でメゼロウ弁護士、実際の価値としての資産は税計算による同表記載値よりも上回っており、ATV/SONY版権カタログに至っては03年で1千億ドル以上・現在(05年)で4〜5千億ドルの価値があるとした。それ以前に、事態が真に深刻ならばマイケルがその気になればたった1日の仕事で全債務の解決可能な旨を示唆、債務問題視を一蹴。
■SB捜査官スティーブ・ロベルはデビーについて、04年の聴取と先日の法廷証言とで内容が異なると証言。04年の聴取時はデビーは「Take2での発言は全て嘘」,「マイケルは反社会的人間」等と話していたと述べるが「子供たちを手に入れるつもり」とも話していた事を認め、聴取時は親権争いで神経が高ぶっていた旨メゼロウ弁護士が指摘。
05.05.04(水)

(検)
R.ブリベンシオ

= 検察側提示終了 =


父・母
■マーク・シャフェルの親友でWMCIG時からマイケルと関わっているルーディ・プリペンシオは、シャフェル宅のスピーカーフォンで マイケル・シャフェル・ウィズナー3者による電話内容を聴いたとし、ウィズナーの「G家族をフロリダに連れて行き緊急会見を」の案に対しマイケルが「そんな事をするのは大嫌い」と述べたと証言。
当時つけるようになった日記メモより「シャフェルから、G家族は殺し屋に狙われていると聞いた」,「ある時シャフェルやアメンに電話したら“G家族が逃げ出した”と言った」等と引用し述べたが、それぞれの日付時点では何ら問題も起きていなかった事を反対尋問で認める。 日記メモは全て伝聞である事・それら内容に関して警察聴取時には語っていなかった事も認め、その日付も内容も信憑性ゼロの烙印が押された。

05.05.05(木)

(弁)
ウェイド・ロブソン
ブレッド・バーンズ


父・母
ジャーメイン

■午前中、弁護団は「起訴取り下げ」「無罪放免」の動議を提出・協議するも、メルビル判事により却下。理由は不提示
■ロブソン青年、当時マイケルからの性的接触を完全否定。シャワーも浴びたことも否定。メイドのフランシアやマクマナスと会ったかは憶えていないと述べる。睡眠時の行為の可能性を問われて「そんな目に遭ったら起きる」と否定
■今回の証言のためメルボルンから渡米のバーンズ青年も同様、マイケルの容疑を全面否定。「真実ではない事に自分の名前が持ち出されて本当に不快です」と述べる
05.05.06(金)

(弁)
ウェイド母・姉
ブレッド母・姉



ジャーメイン

■ロブソン母、ネバランを「この地球上で一番幸せな場所」と評す。チャンドラー母を「Gold-Digger(男を利用し金を搾り取る女性)」と語り、マイケルは彼女を避けるようにしていたと証言。
自身はマイケルから1万ドルを借用し未返済と認める
■ロブソン姉、4回ほどマイケルの部屋で過ごしたが性的なことは一切目撃していないと証言
■バーンズ母、ワールドツアー同行は息子の視野を広げる経験になると思い許可したと証言。マイケルの不適切行為を疑ったことはないと述べる
■バーンズ姉、「マイケルの子供達との関係は純粋でプラトニックなもの。G家族は嘘つきだと思う」と述べる
05.05.09(月)

(弁)
ネバラン元メイド
ジョゼフ・マーカス



ジャーメイン

■元メイド(91〜93年)フランシーヌ・コントレラスは、「マコーレー達への不適切行為を目撃した」とする元メイド仲間のエイドリアン・マクマナスは当時マイケルを褒める一方だったと証言。マクマナスの自宅には、マイケルの私物が沢山飾られていたと述べた。自身はネバラン後の就職先で不法侵入で解雇されていた事を認める
■元ハウスキーパー(89〜02年)ゲイル・ゲーフォースは、G母が当初ネバランのメイドを希望したことを証言。自身はネバランの家具を勝手に売却し解雇になったことを認める
■ネバランの危機管理責任者(91〜現)バイオレット・シルビアは、警備室にあった「少年をネバラン外に出すべからず」の張り紙の意味を、粗暴な少年らの乗り回すカートによる公道での危険防止策であり、大人の同行無しに出られぬという意味ではないと証言。
過去、SB捜査官へ「自分の子はネバランには行事以外で来させたくない」旨語った理由を「幾つかにおいて快適さが度を超していると思うから」とした
■ネバランマネージャー(88〜現)ジョゼフ・マーカス、「逃亡する目的で矯正歯科に予約した」と証言したG母とは真逆に、「彼女は早くネバランに帰りたい様子だった」と証言。
初勤務以来18年間、警察に通報すべき違法行為を目撃したことはないと述べる
05.05.10(火)

(弁)
ジョゼフ・マーカス


父・母
<午前で終了>
■前日に続きジョゼフ・マーカスは、誰からもG家族を監禁するよう命令を受けたことはないと証言。マイケルが子供たちと同室で寝ていたと知っていたが最初の家宅捜査時で「知らない」と答えていたのは、混乱した精神状態だったからと述べる
05.05.11(水)

(弁)
マコーレー・カルキン
J.B.ノーマン

Take2上映(未公開含む)


父・母
■マコーレー・カルキン、マイケルからの性的接触を全面否定。マイケルへの容疑を「全く馬鹿げている」と述べ、同じ部屋で眠った事もあるが家族も自由に出入り出来たと述べる。
今回の件と93年の時も、検察からは何らコンタクトもなかったと証言。
子供スターの特殊環境についてよく話し合い、自分を守ってくれようとしたと述べる。
マイケルは自分らがやるような遊びが好きな「子供のような人だ」とし、アダルト誌の存在については自身も隠し持っていた経験を話し「どこが悪いのか」と真っ向反論。
マイケルとは ただただ友達であったことを強調、懐柔の可能性を全面否定
■元セキュリティのジェームズ・バン・ノーマンは、ワールドツアー先でマイケルがバーンズ少年と同室に寝ていても変な風に思ったことは全くないと証言
■未公開シーンを含むTake2上映。映像内で「謙虚で無邪気であろうとする事がなぜ変人だと言われるのだろう? 自分は子供っぽいのではなく子供のようにあろうとしているのに。僕はそこに神の存在を見ているのに」,「今、声なき声に対応する人が誰もいない。声なき声になる声の人がいない」とマイケルは嘆いていた
05.05.12(木)

Take2上映(続き)

(弁)
カルロス・ベラスコ
ディビッド・ルグラン


父・母
■Take2の残り上映。中でマイケルは「僕は無垢を愛する。子供達には裏切られたり騙されたりしないが、大人はいつも僕を失望させる」等と語っていた
■LWMJ制作会社を訴えるためコニッツァーに雇われ2ケ月後マイケルから解雇されたルグラン弁護士は、対抗ビデオ計画を不審に思っての独自調査でコニッツァーとウィズナーの$965,000流用を掴んだと証言。
LWMJ側は口頭約束の最終編集チェック・慈善寄付のためのマイケルへの支払いも反古にしたと証言。「マイケルはLWMJに対し、ただ正確さと誠実さを期待していたようだ」と述べる。
正式なクレーム書類作成のため G母に$25,000で署名を要求するも断わられ、何度かアメンに催促をしたと証言。
流動資産不足を顧慮しカタログ売却を勧めたとしたが、当時SONYからXmas曲で1,000万ドルのオファー等あったことを認める。
■ジェイソン青年の友人で 自身もネバラン従業員の息子であるカルロス・ベラスコは、ジェイソン青年が1度も虐待被害を匂わす態度をしたことはないと証言。ネバランのイベントでも彼は他の子供たちと全く平等の扱いで特別扱いは皆無と述べる
■出廷予定のゲラゴス弁護士が本日は他法廷を優先すると事務所の弁護士が伝えたためメルビル判事は激高、明朝8:30までに出廷せねば逮捕も辞さぬとした
05.05.13(金)

(弁)
ディビッド・ルグラン
マーク・ギャラゴス


父・母
ランディ

■ルグラン弁護士は、マイケルのカタログの元担当ジョン・ブランカ弁護士と米ソニー元社長トミー・モトーラが共謀しカリブ諸島に口座を設けてのカタログ利息搾取の調査結果は得たが、確たる証拠までは得られなかったと証言。
ギャラゴス弁護士雇用は、LWMJ騒動で刑事弁護士が必要だとコニッツァーと決めたと述べる。
Take2放映後のFOX-TVからの支払いがルグラン弁護士の設立担当のFire Mountain Corp口座である事は、バンクオブアメリカの事前了承済み
■ギャラゴス弁護士、2003年2月7日に初対面のG家族へ早々に疑惑を覚え調査し、JCペニーデパート訴訟の存在を知り疑惑を深めたと証言。彼らはマイケルを恐喝すると考え調査・捜査したが全て合法的なものとし、監禁等を完全否定。
探偵ミラーにG家族の証言をテープ録音するよう指示したのは、現在何も起きていないという真実を記録する事で、後に家族が民事訴訟を起こし金を要求したり 嘘話をタブロイドに売ることを阻止する目的だったと証言。
「ネバランで見たものは、子供を心から愛する 殆ど子供のような純粋な一人の紳士だった」。
■ギャラゴス弁護士、逮捕時以降に関してはマイケルとの守秘義務が継続中との理由で質問拒否。検察側は弁護側の違法行為であるとし、ギャラゴスの全証言削除を主張。メルビル判事も「メズロウ弁護士は法廷で守秘義務無効の同意に関する誤った提示をした」と非難、メズロウ弁護士は謝罪し「逮捕後のことが証拠として適切に許可されるなどとは考えなかった」とした
■ギャラゴス弁護士の証言の続きは20日(金)となった
05.05.16(月)

(弁)
矯正歯科医/エステティシャン
エンジェル・ビバンコ



ランディ

■ソルバンクの矯正歯科医ジーン・ロレイン・シーモントは、03年2月24日にネバランマネジャーのマーカスからVIP扱いの要請でG母を診療したと証言。この診療室・待合室には電話機が多数あり、裏にドアもあり、監禁被害の様子は全く伺えなかったと述べる。
シーモント医師と助手のティファニー・ハインズは共に、G少年は乱暴で手がつけられない行儀の悪さを具体証言。支払いはマイケル陣営だったと述べる。
■スキンケアスペシャリストのキャロル・マッコイは、03年2月11日にG母へ全身ワックスを施したと証言。その明細領収書も法廷内で示され、G母の「脚のみ」主張は覆される。施術の1時間ほどは同行のネバラン従業員は不在で、いくらでも逃げる機会はあり監禁被害を匂わす態度もなかったと述べる。
■メイドのマリア・ゴメスは、G少年らの部屋で沢山のアダルト誌の詰まったデイパックを見つけたと証言。
■G姉と親密な関係にあったとされるネバランシェフ助手エンジェル・ビバンコは、G弟から「マイケルに首にしてもらう」と脅され 飲み物に酒を入れたと証言。またG弟から30cmのキッチンナイフを首に突きつけられた事もあり、それらはマイケルへは報告しなかったが上司や仕事仲間には話したと述べる。
05.05.17(火)

(弁)
LA児童福祉局員
サイモン・ジャクソン(16)



ランディ

■昨日の続きでエンジェル・ビバンコは、G家族が完全にネバランを去って2週間後にG姉から電話があったが、マイケルらの不適切行為に関する言及は一切なかったと証言。
■LA児童福祉局員イレーヌ・ピータースは、03年2月20日にG義父宅でG家族へ聴取を行なったが全員マイケルを賞賛し、G少年に至っては虐待の有無の質問に気分を害しマイケルの親切さ等を雄弁に語り、虐待犠牲者特有の症状は皆無だとして虐待は存在せずと結論づけたと証言。
03年4月1日に市内で偶然G家族に出会い、G母が「マイケルが自分らをブラジルに送ろうとしているが行きたくない」と話したと証言。
■G義父宅への聴取に同行した上司カレン・ウォーカーは、スネドン検事の反対尋問に対し「聴取に不手際はない」と反論。
■マイケルの父方の従姉妹サイモン・ジャクソンは、03年2月G少年&G弟がネバランのキッチンからワインを盗むのを目撃、止めたが「誰にも言うな」と裏のドアから出て行ったと述べる。
G母がブラジルにとても行きたがっているので家族で行くとG姉が述べていたと証言。
05.05.18(水)

(弁)
リオ・ジャクソン(12)
ベルニー・ワトソン・ジョンソン



ランディ

■マイケルの父方の従兄弟リオ・ジャクソンは、03年にネバランのG少年らの部屋で自慰行為を誘われ怖くなり逃げたと述べる。またG少年らがキッチンの引き出しにあったシェフのお金や元マネジャーのヘース・サラスの事務所からもお金を盗むのを目撃したと証言、不在がちなマイケルには告げなかったがメイドには話したと述べる。
■リオの祖母 ミシェル・ジャクソンは、G少年が「ママがブラジルに行きたがっているけど僕らはネバランに居たい」と話していたと証言。
■マイケルにG家族を紹介したとされる女優のベルニー・ワトソン・ジョンソンはG少年へ演技指導をしていた繋がりがあったが、G少年のための募金活動協力をG母から要請された際の言動で不信を抱いた旨を証言。G家族にはセレブを標的にし金儲けをする前歴があり、マイケルも標的だったと思うと述べる。
■ビデオグラファーのクリスチャン・ロビンソンは、Take2でG家族の台本は一切なかったと証言。デビー・ロウへの質問メモはあったが、答えは全て自主的なものだと述べる。ただしマイケルが善人である事・良い父親である事・世間からの誤解について強調するよう陣営から要求があったことは認める。
05.05.19(木)

(弁)
(ラリー・キング)
アジャ・プライアー

ネバラン紹介映像上映



ランディ

■陪審員未入廷でメルビル判事は、有名司会者ラリー・キングとその著作本発行人マイケル・ヴィナーの証言を聴取。
キングは、ヴィナー他数名が同席の場で、当時はG家族の弁護士を務めていなかったフェルドマンが「G母は奇人変人で、カネのために事件に関係しようとしてると思う。関わりたくないので警察行きを促した」と述べた旨を証言。メルビル判事から「それは彼の個人的意見か事実か」を問われ「彼の意見だと思う」と述べたキングに対し、フェルドマンの法廷証言(=顧客との守秘義務違反の否定・ヴィナーと非面識)を弾劾(不正責任や義務違反の指摘追及)するには不充分とし、メルビル判事が正式証言を却下。
ヴィナーは、フェルドマンが「直接G母の口から金を欲していると聞いた」旨の発言をしたと証言したが、同様の理由で却下された。
■クリス・タッカーの恋人 アジャ・プライアーは、03年2月〜3月にG家族と頻繁に電話連絡していたが、マイケルの悪口はおろか賞賛し続けていたと証言。3月にはG母が「マイケルの側近たちが私達家族とマイケルを会わせないようにしている」と話したと述べる。
■この後裁定の結果、ネバラン紹介映像(約19分間)の弁護団持ち込みが認可され、法廷で上映。
05.05.20(金)

弁護士守秘義務無効動議

(弁)
マーク・ギャラゴス



ランディ

■陪審員不在の法廷で、5/13に問題となった弁護士守秘義務無効に関する動議について、ギャラゴスを交えて話し合いが持たれた。
メルビル判事は「メゼロウ弁護士に対し、ギャラゴス氏の証言全体を削除する制裁措置を考えたがそれは無意味である」と述べる。逮捕後のことも証言すべきとする検察側に対し、結局メルビル判事は「ギャラゴス氏は制限された無効範囲内で証言すべし」とした。
サンガー弁護士が出した動議では、「部分的な弁護士守秘義務特権の無効は法律上存在する」とし、カリフォルニア州証言法912条に「弁護士守秘義務無効は逮捕以前まで」という事が明確にされていること・これが認められなければ憲法修正第5条,6条,14条においてマイケルの人権侵害となる旨が記された。当初にメズロウ弁護士が無効範囲の説明を怠ったものではあるが意図的ではなくそれも謝罪済みであり、証言続行すべきとした。
■ギャラゴス弁護士は、探偵ミラーにG家族を監視調査するよう指示をしたが、訴訟や嘘話の売り込みを恐れて詳細方法は指示せず、ミラーの判断に任せたと証言。 G母との電話会話を録音するようタイソンへ指示したことを否定、ミラーには「G家族を注意深く観察するためには何でもしろ」と指示したが具体的な方法は一切関知していないと述べる。 G母の実母宅への投石容疑がミラー従業員にある件について否定。
事務所にG家族のパスポートがあったのを見つけ検察に渡したと述べ、何故そこにあったか判らないとした。
05.05.23(月)

(弁)
マリア・ゴメス
法廷専門会計士



■ネバランのハウスキーパー マリア・ゴメスは、先週法廷で流したネバラン紹介映像(今年撮影)の中で、自分がマイケルの寝室に出入りし警報音の音量確認場面に関し、その場で直接聞いた音量と本映像での音量とは同じだと述べる。また勤務中の数年間これと同じ音量であると証言。
■法廷専門会計士のマイク・ラダコビッチは、JCペニーの示談金のうち約3万2千ドルがG母の口座へ・2万5千ドルがG少年・5千ドルがG弟に振り込まれたと述べる。G母はすぐ車の支払いにフォードへ2万9千ドル振り込んだと証言。
G母への毎月の福祉援助金769ドルの振込先は現夫の口座で、G母の家賃へ流用と証言。
監禁疑惑期間内に、G母名義で買い物・食事等への支出記録があると証言。
■LA郡福祉局員でG母の福祉援助金申請担当者のマーシー・マノリケスは、申請書には“嘘の記述があれば偽証罪になる”旨の記載があると証言。G母は収入・資産の欄に「No」と記入しており、福祉金詐欺罪に当たると述べる。
■地方新聞編集者のコニー・キーナン・エルモンテは、G母からG少年の寄付金集めの記事を頼まれ掲載するも、寄付金用の口座を開かず自分の口座へ入れるよう要望したと証言。感謝祭にターキーを持参し訪問すると「ターキーより金の方がいい」と言われたと述べる。G母に騙されたと感じたので、2度目の記事依頼は断わったとした。
■G少年の伯母(実父の姉妹)のマリアン・アルバイゾは、G少年への輸血を募るニュースを観てG母へ電話した時「血よりも金が欲しい」と言われたと証言。
05.05.24(火)

(弁)
ジェイ・レノ
プルーデンス・ブランド(9)


父・母
ランディ

■TVコメディアンのジェイ・レノは、00年に入院中と思われるG少年に電話をした際、G少年は異常に大袈裟で原稿があるような不自然な話し方をしたと証言。その時G母やG弟と思われる人物とも話したが、G母ではなく看護婦だったかもしれず明確ではないとした。
電話の伝言の多さに辟易し、ルイス・ポランカーに「電話をかけるのを止めるように」と伝言し、それ以来話していないと述べる。
■法律専門秘書のメアリー・ホリッツァーは、JCペニー民事訴訟時に証明の関係で医院に向かった際、G母は医院近くから喚きだし医院内でも激しく抵抗して医師や看護婦へ暴言を浴びせたため追い出されたと証言。
G母から、アザは元夫によるもの・裁判で偽証するため息子たちを演技学校へ通わせたい旨聞いたと証言。諭すと「自分の弟はメキシカンマフィアだ」と脅迫を受けたと述べる。
■JCペニー訴訟でG母の弁護士を務めたアンソニー・レニエは、G母が相談時に全く述べていなかった証言を法廷で突然し始め、元夫からの暴力は1度もないとも証言していたと述べる。
■ミコ・ブランドの娘 プルーデンス・ブランド(9歳)は、G少年らはネバランでカートをぶつけ合ったり上からキャンディを投げつけたりで、「皆を大変な目に遭わせた」と証言。
■クリス・タッカーは、G家族とは Laugh Factoryでの寄付金集めのイベントが初対面だったとし、その後G実父から「あまり成功しなかったのでもっとお金が欲しい」と言われたので1,500ドルを与え、買い物や遊園地へ連れて行ったと証言。
05.05.25(水)

(弁)
クリス・タッカー

= 弁護側提示終了 =


父・母
ランディ

■昨日の続きでクリス・タッカーは、中古車を譲った際にG母は半狂乱で泣き出したので恐怖を感じたと証言、それは感謝し過ぎでというようなものではないと言い切る。
G少年は成熟していたと述べ、G弟ともどもズル賢い態度だったので、病気のこと以外では距離を置くようにしていたと証言。
LWMJ後、G少年から尋常でない態度の電話が来て、メディアの狂騒から逃れるためにマイケルのいるマイアミへ連れて行くよう要望したと証言。 マイアミでは、マイケルに「G家族を信用するな。特にG母は何かおかしい」と助言したと述べ、自分も周りから同様の忠告を受けたと証言。
最初に疑惑を抱いたのは、ベガスでの映画撮影中に押しかけて数週間の滞在費を支払わされたことだったと述べる。クリスの兄弟の結婚式にも招待しないのに押しかけたと証言。
検察からの聴取は、自分に直接くれば受けていたと述べる。
■ネバランの元ハウスマネジャー ヘース・サラスは、自分は母屋の事務所の引き出しに金を入れていないので盗まれていないとし、シェフ助手のエンジェル・ビバンコからも現金盗難やG弟からナイフを突きつけられた件の報告を受けていないと述べる。
また、03年2月〜3月の90%の夜を、G少年とG弟はマイケルの寝室で過ごしたと証言し、G家族のいた期間でマイケルが実子の前で酒に酔っていたのは週4回以上と述べた。
しかし反対尋問で、職務多忙でネバランには常駐していなかったことが多かったと認め、そのため細かいことの多くは報告が来ていなかったことも認める。
■SB捜査官のビクター・アルバレスは、クリス・タッカー宅に名刺を3回残し、クリスの弁護士にも2度電話したと述べたが、メズロウ弁護士から「州法では捜査官へ話すべきとする義務はない」旨を確認され、これを認める。

05.05.26(木)

検察側再提示−1


父・母
ランディ

■陪審団未入廷での動議に関する話し合い。
検察側は、SB捜査官により03年7月に行なわれたG少年への聴取映像の上映を主張。弁護団は猛反対したが、メルビル判事は一部を削っての放映を許可。
93年時に撮影されたマイケルの陰部写真と チャンドラー少年によるイラストや特徴証言とでは合致を見なかったことは当時明白にされていたが、それを本法廷の場に持ち込むことを検察側が要求。 弁護側は、裁判の最後に劇的証拠の持ち込みを避けるべしとする最高裁の決定や、被告の人権侵害・陪審団へ与える衝撃を理由に猛反発、メルビル判事もこの証拠を認めず。
■ビル・デッカーマンは、ギャラゴス弁護士へG家族のパスポート返却を申し入れていたとし、「特に要求は無かった」とするギャラゴス弁護士の証言と異なる言い分を述べる。
■フォード自動車販売のマネジャー ジーナ・ビルガスは、G家族が訴訟示談金から車を購入していた件を否定、G母の名前での購入は無かったと証言。
■引越業者のジョージ・アーウィンは、引越代金は探偵ミラーが支払ったと証言。監禁容疑の項目内には「G家族を引越しさせた」というものがある。
05.05.27(金)

検察側再提示−2

= 全提示終了 =


父・母
ランディ

■SB捜査官 クレイグ・ボナーは、昨年2度ネバランを捜査した際、マイケルの寝室の警報機音量は行く度に違っていたと証言。
■検察側、コニッツァーとシャフェル間のEメールや、G母がLWMJへのG少年の出演に同意しない旨の書類を提示。
■法廷内で、G少年と SB捜査官スティーブ・ロベル&ポール・ゼリス間で行なわれた03年7月の聴取映像がノーカットで上映。上映前にメルビル判事は、証言内容ではなくG少年の証言態度だけ見るよう陪審団へ通告。
弁護団は、上映後に「これは聴取ではなく尋問では?」等の2〜3の反対尋問をした。
■弁護団による再提示は行なわれず。

05.05.31(火)

判決審議注意事項
審議−1


マイケル未出廷 ■「酒を与えて虐待した」という起訴内容を2つに分け、「酒を与えた」という単独でも軽犯罪容疑になる旨、メルビル判事が付け加える
■陪審員は、過去の容疑と今回の容疑とでマイケルに対し虐待犯罪傾向を見い出し判断することが可能である旨、メルビル判事は示唆する予定
■マイケルが証言台に立たなかった事は考慮にいれないよう、メルビル判事は示唆する予定
■判決審議への注意事項を文書化、陪審員へ配布予定
05.06.01(水)

判決審議注意事項
審議−2


父・母
ランディ

■11時半まで昨日の続きで陪審団への判決審議注意事項の審議
■11時マイケル到着、11時半から陪審員も入廷
■メルビル判事により全起訴容疑 ―『児童への猥褻行為遂行容疑4件・猥褻行為試行未遂容疑1件・犯罪行為補助のため酒を与えた容疑4件・児童誘拐,監禁,恐喝遂行陰謀容疑1件』が読み上げられた
■メルビル判事より判決審議に向けての法律的指導。
「陪審団はこの裁判にて全証言を聞き、これより検察・弁護団双方から最終弁論を聞く段階にある。陪審団は、裁判中の証言から何が事実なのか熟考し、裁判官が提示した法に従い決定すること。また被告に対する同情や偏見なしにその決定を遂行しなければならない」

05.06.02(木)

最終弁論−1
(検察側)
(弁護側)


父・母
ティト・ジャーメイン・ランディ

ゾーネン判事による最終弁論
■「冒頭陳述でのいくつかの約束を弁護団は果たしていない」とし、ジェイ・レノらの名を挙げてG母のゆすりの証明は成されていないと述べる
■チャンドラー・ジェイソン・G少年の顔を同時にスクリーンに映し、その顔の類似性と性的虐待容疑内容の類似性を指摘。
「ジャクソンは少年を禁断の世界に誘い込んだ」,「酒で抵抗力を奪い、少年にポルノ誌を閲覧させた」とした
■容疑はG少年への性的虐待であるにもかかわらず、弁護団はG母の信憑性を崩すことに戦略が限定されていたとし、弁護団を非難。
「G母は離婚し3人の子を育てるために福祉金詐欺を犯したのだろうが、それは間違いだった」と述べる
■子供に対する何の制約もないネバランは危険な場所であるとし、陪審団に向かい「ポルノ誌を所有する中年男が13歳の少年と寝ることを良かれと思われますか?」
メゼロウ弁護士による最終弁論
■「検察は、主要容疑である性虐待を証明することが出来なかった」とした
■検察側こそが冒頭陳述での重大な約束が果たされておらず、マコーレーや他少年による被疑全否定等を挙げる
■検察はマイケルへの個人攻撃的に、個人の飲酒・アダルト誌保有・財政問題・キャリアが下り坂と主張するなど、卑劣で野蛮な試みを繰り返してきた、と検察の戦略を激しく非難
■問題にすべきはG家族の信憑性であり、それが本件の原点であると強調。G母はJCペニーより示談金をせしめた10日後に福祉金申請をし、本件でも警察へ虐待告発する4ケ月も前に、民事弁護士へ相談している
■虐待が起きたのはLWMJ放映後で児童福祉局の調査終了後という論理のおかしさを強調
■最初の警察徴収映像において、G少年がマイケルへのおとり電話を拒否したことは論理的に説明不能と指摘
05.06.03(金)

最終弁論−2
(弁護側)

判決審議−1


父・母
ティト・ジャーメイン・ランディ
リビー・ラトーヤ・ジャネット

メゼロウ弁護士による最終弁論
■G少年がJCペニー訴訟で当初「ない」としていた実父からの暴力を「何年間もあった」と証言を翻したという、既に10歳かそこらで偽証を働いた事例を挙げ、G家族の信憑性を改めて叩く
■G家族はそれぞれ偽りの告発歴があると述べる
■検察側の証人は偽証だらけで1人として信憑性はなく、「検察は全ての汚れを手当たり次第に投げつけ、1つでもどこかにへばりつくのを期待していた」と非難。
■「警察の聴取映像でのG少年は、虐待被害者のように見えましたか?」と陪審員に問いかける
■Take2の未公開映像から抜粋した映像を上映(約30分)。
マイケルは「汽車の汽笛の音が好き」と汽笛をまねたり、「植物や木も、音楽を聴くと良い効果があるんだ、だからネバランではいつも音楽が流れているんだよ」と語ったり、小さな子でもゴシップを鵜呑みにしていると哀しげに語ったりの映像
■上映後、メゼロウ弁護士は「マイケルはあなたの隣に住む普通の男性ではありません。彼は子どものように無邪気で、ナイーブで、理想主義の音楽の天才です。長い間 恐喝の標的にされてきた彼を、どうかあなた方の人間の目を通して見てあげて下さい」と述べる
■「疑いの余地がない(Reasonable Doubt)と思う状態に無ければ、被告を有罪に出来ない」という法律上の規定について、有罪判決を下すハードルの高さを具体解説
■「G家族に対し Reasonable Doubtを抱いたなら、それで全て終わりです。あなた方はマイケル・ジャクソンを無罪にしなければなりません」と静かに述べて最終弁論を終える
ゾーネン検事による対抗弁論
■再びSB捜査官による最初の聴取映像を上映(約7分)。「G少年の人生で最悪の7分間だった」と述べる
■チャンドラー・ジェイソン・バーンズ・ロブソンは全てマイケルの愛人と述べる
■バーンズの例を挙げ「1年365日も一緒の部屋に寝るなんて、友情ではない。特別な関係であり性的関係だ。それ以外に納得できる説明はない」とした
■酒飲みでポルノを読むような人間が実子でない子供と同じベッドで寝ていると知れば、自分も必ず警察に通報すると述べる
メルビル判事より最終指示
■判決審議指導書(98ページ)を陪審団に手渡す
■マイケルにネバランでの待機許可、ただし議決後1時間以内に出廷のこと
■弁護団は法廷から10分以内の距離に常駐のこと
陪審団による判決審議
■2時間ほど審議し、結論が出なかったため続きは6日(月)とし、解散

05.06.06(月)
〜 06.10(金)

判決審議−2〜6


マイケル未出廷 ■連日 午前8時半〜午後2時半、途中10分間の休憩を3回はさみ審議が進められる
■10日、陪審団がメルビル判事へ、G少年の証言をいま一度読み上げるよう要請

05.06.13(月)

判決審議−7

判 決


父・母
ティト・ジャーメイン・ランディ
リビー・ラトーヤ・ジャネット

■正午すぎ、決議に至る。判決審議延べ時間は32時間以上に及んだ
■午後1時半に法廷を再開廷とメルビル判事が宣言、判決読み上げ時の音声中継をマスメディアに許可
■午後1時50分ごろマイケル到着
■容疑の1つ1つについて「無罪」と言い渡された時、マイケルは弁護団から2度ティッシュを借りて涙を押さえるような仕草をする。弁護団のスーザン・ユウも同様の仕草をし、陪審団の2名も涙を押さえた
■スネドン検事、直後の記者会見で「陪審団に私を信じてもらえなかった」,「判決に異議を申し立てることはしない」と述べ、記者団から「マイケルにSBから出ていって欲しいか?」と問われると笑って「ノーコメント」、(マイケルの)弁護団について問われると「それもノーコメントで」と答える

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